営業という仕事
小さな気配りから
のっけから尾籠(びろう)な話で大変恐縮ですが、トイレで気づいたことなので・・・(笑)
トイレの話ですが、トイレの話ではないのです。例えば、トイレを利用しているときに、中に入っている人がいるにもかかわらず、電気を消していく人がいます。
微細なことと片付けず聞いて欲しい、大切なことは、その「気配り」ではないかと思うのです。
電気を消していった人(消すことは悪いことではないが)は、「自分の用を足す」ことしか考えてなく、「可能性としてある後ろのドアの中の人」に、「もしかして?」という気配りが、ない人を残念に思うのです。
些細なことだが本当に大事なことだと私は言いたいのです。
先日、ある部外の人から、プレゼンをしたいと申し入れがあり、3週間前に約束をしました。
そして、その約束の日、約束の時間前に「5分遅れる」と、電話がありました。3週間前にした約束を、遅れても電話をしさえすれば許してもらえると考える時点で、私としては「あり得ない」話だと思ってしまいます。まして、用件は、先方から申し入のあった「プレゼン」です。
私が思うプレゼンとは「その遅れてきた行為」を含めたもの、プレゼンの前後にある時間や、相手の時間を奪う気配り、そのトータルでの「プレゼンテーション」と考えなければならないと思うのです。
私どもの会社の営業社員の話です。新店町の入口にお得意様のベンダーがあり、その自販機の前に違法駐輪をしていく人がいる。で、それを見た私どもの社員がバイクを停めようとしている若者を見咎め「おいおいそこは自販機の前だよ。自販機ってのはお店の入口と同じなんだからそこにバイクを停めるとお客さんが自販機使えないじゃないか」と。私どものお得意様、そのお客様が見ているわけでもない、しかし大切なお客様であると常に考えているからこそ思わず出た行為だったと思うのです。
取引関係を築く、仕事をさせていただくパートナーとは、営業とはかくあるべき、と思うのです。こういう営業社員がいるということを、私は誇りに思っています。
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