気づきの視点
リーバイスの話をしよう。
リーバイスはアメリカのゴールドラッシュをきっかけに大成長した会社です。しかし別に金(きん)を掘りあてて成功したわけではないんです。
「金が出るからといって、みんなと一緒に金を掘ってもしょうがない。それよりも、金を掘る人がたくさん集まっているんだから、その人たちに向けて商売をすべきだ」
そう考えた, リーバイストラウスはまずは金を掘る人たちが使えるテントを作り始める。しかしテントはさっぱり売れなかった。でも彼は諦めない。
今度は 残ったテントの生地をジーンズに仕立てて売り出した。これがなんとも「丈夫」ということで大成功。巨万の富を築き上げた。
この話の教訓は、商品を作ってから人に売るのではなく、人が集まっているところを見つけてから商品を考えた。自分の周りで人が集まっているところはどこだろうか。そこで認められる価値はなんだろうかと考える力。営業の諸君に言いたいのは、我々はお仕事をさせていただくという立場だが、それだけで完結してしまってはいないか?その仕事を納めたら、その先にもまだ需要があるのではないかと考えるセンスが必要なんだと思う。
お付き合いができた会社のまた先にお付き合い先の会社があるわけで・・お客様のそのお客様にも我々ができることが必ずあることを前提に、もう一度自分の仕事の周囲に目を向けたらどうだろう。
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